社会人としての常識、上座と下座を学ぶ
社会人としての常識の1つとしてあげられるのが、上座と下座です。
日本独特の一般常識として古くから伝えられており、着席の際など、目上の方や客人を上座、目下の方やおもてなしをする側を下座にお通しするのが、現代にも繋がるしきたりとなっています。
上座と下座の正しい位置が分かっていないと、ご飯や飲みの席でも恥ずかしい思いをしてしまいますので、必ず事前に勉強する事が大切です。
上座と下座は、部屋によっても多少ルールが異なりますが、基本的には、入り口から最も遠い、奥の席が上座、入り口から最も近い手前の席が下座になります。
ご自宅にお客さまが来た場合は特に、お客さまは奥にお通しして、家人はお茶などを取りに行きやすいように、入り口近くの席に座ると覚えておくと、覚えやすいでしょう。
特に、床の間がある和紙の場合は、床の間を真後ろにした席が上座に当たりますので、目安にすることをおすすめします。
左上右下の法則を忘れずに
複数人いる場合は、誰がどこに着席を擦るべきか悩んでしまうと言う方もいるかと思いますが、基本的に上座下座の考え方は変わりません。
上座が偉い人、下座がその場で一番目下な人が座るようにすると共に、左上右下の法則を考えると、座る法則がみえやすくなるでしょう。
こちらは、入り口を背にして見たときに、左側が上位の人、右側が下位の人が座るべきと言うしきたりのことで、座る順番を更に決めやすくする方法になります。
上座の左側が最も偉い人、その隣が次に偉い人、更に下座にうつって、左側がその次の人その隣に次の人、というように、左から右に順位が流れると考えると、把握しやすくなるのです。
複数人いる場合は特に、どこに誰に座ってもらうか悩んでしまいがちですが、確実に目上な方は上座にお通しすれば、後はご本人達同士で、上手に調整を取ります。
出入り口が2つある場合など、イレギュラーな場合
出入り口が2つある部屋など、上座と下座を判断しづらいイレギュラーな部屋に入った場合。
出来るだけ入り口から遠い席が上座となる事は勿論、出来るだけ人通りが激しい出入り口は目下の人が座るようにして、上座の人を座りやすい環境にお通ししましょう。
こちらも状況によって臨機応変に対応しないといけませんが、ある程度部屋の構造を事前に把握して、周囲環境を把握しておけば、イレギュラーが起きた時も対応しやすくなります。
また着席をする際には、上座に座る方から順番に着席するのがマナーです。
その為、先に上座の方をお通しして座った後に、下座の人が座るように心がけましょう。
座る場所、座る順番も重要なポイントですので、心してかかる事が大切です。